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~ G・D・S 『DentaLNews』 ~Products編 ’12 10-25

支台歯形成用 ダイヤモンド研削材 

『松風ダイヤモンドポイントFG 108R/109R』

 

<松本先生コメント> 

支台歯形成時のテーパー角度は、6度+6度でトータル12度と言われてきましたが、 口腔内でその角度を現実化するのは難しい場合もあり、現実的にはこれよりも大きい角度で 形成されていることが多いのではないかと思います。

しかし、どこまでもゆるくなってしまうことは 合着で行う場合には望ましいことではないと思われます。 

現実的に許容できる角度の範囲は11度+11度の22度くらいまでであると言われています。 形成するときにストレートな形状のバーを使用するとアンダーカット発生の懸念があるため テーパードの形成バーを使用することが望まれます。 

また、手指の形成時の傾斜角度は約5度程度あるため、 形成バーに付与される軸面角度は6度程度までが許容ということになります。

 『102R』の形状は、軸面角度が2.1度。『108R・109R』は2.7度と許容範囲内であり、 通常の形成時には合計テーパーは16度近辺となり現実的な形成角度となります。 

一方で、マージン部分の深さの確保(形成幅の確保)は、 補綴物の強度などにおいて重要であり、今回発売された『108R』と『109R』は必要かつ十分な マージン部分の形成幅を確保することが可能となっています。 

形成初期時や、隣接面部分の形成時などに『102R』を併用しながら行うことで、 より『108R・109R』の有効性を発揮できるものと考えています。